生活支援体制整備事業に係る協議体の活用について理解を深め、多様な主体が参画した支え合いの地域づくりが推進されることを目的とし、9月30日に「生活支援体制整備事業 市町村事例発表会」を開催しました。
講義
東北こども福祉専門学院 副学院長 大坂純氏より、「地域のありたい姿を目指す際に協議体を活用するポイントについて」でお話いただきました。
“協議体は地域住民のありたい姿に近づくための一つの手段である”ことについて講義いただき、参加された方々の具体的な悩みに対してのヒントとなりました。
◀東北こども福祉専門学院 副学院長 大坂純氏より講義をいただいている様子
事例発表
栗原市協議体事例について
〔発表者〕 栗原市 市民生活部 介護福祉課 佐藤 舞 氏
栗原市社会福祉協議会 栗駒支所 生活支援Co 工藤 一恵 氏
栗原市社会福祉協議会 高清水支所 生活支援Co 三塚 美穂 氏
〔発表のポイント〕
〇第1層協議体と第2層協議体の連携・連動ができていなかったことをきっかけに、生活支援コーディネーターが集めた地域の通いの場や生活支援の情報を一覧にした「栗原市お役立ちガイドブック」を協議体委員とともに作成した。
〇ガイドブックを活用することで、ケアマネジャーとの連携が強化された、生活支援コーディネーターが他地区の活動情報を提供できるようになった等の効果があった。
南三陸町協議体事例について
〔発表者〕南三陸町 地域包括支援センター 技術主幹 永沼 直子 氏
南三陸町社会福祉協議会 生活支援Co 芳賀 裕子 氏
南三陸町社会福祉協議会 生活支援Co 千葉 ユミ 氏
〔発表のポイント〕
〇コロナ禍で活動を見合わせている期間に、協議体活動が振り出しに戻ってしまったことをきっかけに、再度、“自分たちのありたい暮らし”について協議体メンバーと話し合った。
〇協議体で話し合われた“自分たちのありたい暮らし”をわかりやすく住民(子どもにも高齢者にも)に伝えられるよう、漫画を作成した。また、さらに多くの住民に伝えられるよう、作成した漫画をDVDにし、声の吹込みを協議体メンバーで行った。
〇協議体の構成員みんなで作成した漫画とDVDを活用して、地域包括ケアシステムの普及啓発活動を展開することが出来た。
意見交換
参加された59名の方々や事例発表者と「わがまちの協議体」について、グループに分かれ意見交換を行いました。最近の協議体テーマや雰囲気づくりの工夫、協議体で上手くいっていること、悩んでいること等について様々意見交換を行い、他市町の取組みについて知る機会となりました。
まとめ
参加者からは、「参加するのが楽しい協議体づくりを行いたい」「地域住民の方に、わかりやすく腑に落ちる説明を今まで以上にしていきたい」等の声が聞かれました。支え合い事務局では、今後も、生活支援体制整備事業に関わる方々の悩みや困っていることの解決の糸口に繋がる研修会等を企画していきたいと思います。