令和4年5月24日(火)に県内社会福祉協議会職員を対象とし,「令和4年度宮城県内社会福祉協議会地域福祉基礎研修会」を開催いたしました。
研修会では,東北文化学園大学現代社会学部 豊田正利教授から「社協職員に求められる役割・期待」と題し,御講義をいただきました。また「後輩社協職員に伝えたいこと~先輩社協職員の経験から~」と題し,色麻町社会福祉協議会生活支援コーディネーター 菅原 一杉様,女川町社会福祉協議会 久保 侑大様のお二人から実践報告をしていただきました。
【研修内容】
1 講義「社協職員に求められる役割・期待について」
東北文化学園大学現代社会学部 学部長・教授 豊田 正利 氏
豊田教授からは,今日における地域福祉を取り巻く動向や地域共生社会の実現に向けた施策について御説明いただきながら,これから市町村社協に求められる役割,社協職員に求められる姿勢,専門性,身に着けてほしい専門技術についてお話しいただきました。
▲豊田 正利 氏
2 実践報告「後輩社協職員に伝えたいこと~先輩社協職員の経験から~」
色麻町社会福祉協議会 生活支援コーディネーター 菅原 一杉 氏
女川町社会福祉協議会 主事 久保 侑大 氏
先輩職員のお二人から社協職員としてこれまで行ってきた地域福祉実践についてお話しいただきながら,社協職員として果たすべき役割,社協職員として働く上での心構え等,後輩職員に伝えたいことについてお話しいただきました。
菅原様からは,クイズ形式の資料を用いて,色麻町の住民力を生かした「ふれあいはーと訪問活動」,「しかま支え合い情報誌」を御紹介していただき,生活支援コーディネーターとしての活動内容についてお話しいただきました。
久保様からは,生活困窮者世帯に対する相談対応や令和元年台風19号の県内社協への支援等,御自身が経験された活動を通して感じたことについてお話しいただきました。
▲菅原 一杉 氏
▲久保 侑大 氏
昨年度はオンラインのみでの開催でしたが,今年度は新型コロナウイルス感染症対策を徹底し,会場参集型で開催することが出来ました。
当日は,社協職員として新卒採用された方から10年以上勤務されている方まで,総勢26人の方々に御参加いただきました。
今年度の研修会では意見交換やグループワークを実施し,さらには「生活福祉資金貸付制度」と「日常生活自立支援制度」に関する事業説明の時間を追加し,昨年度より研修内容を充実させることができました。
【最後に】
受講者からのアンケートから,「今回の研修では普段直接関わることが難しい市区町村社協の方々との交流があり,他の社協がどんな取り組みをしているかを理解することができました」,「対面での研修は今のご時世あまりないことで,集まって色んな方と意見交換できるのは貴重な場でした」といった御意見をいただきました。
今回の研修をきっかけに,県内社会福祉協議会職員同士の交流が活発になり,連携が密になっていくことで,宮城県全域の地域福祉の推進が図られることを期待します。
▲研修会の様子