令和4年7月27日(水)・8月3日(水)・8月16日(火)・8月19日(金)の4日間,宮城県災害派遣福祉チーム員養成基礎研修の演習を実施しました。
宮城県災害派遣福祉チーム(以下「宮城県DWAT」という。)は,宮城県,県内35市町村,宮城県社会福祉協議会,福祉関係団体で構成された「宮城県災害福祉広域支援ネットワーク協議会」が設置したチームであり,福祉専門職(社会福祉士,介護福祉士,保育士など)で構成され,災害時における一般避難所等で高齢者,障害者,子どもなど福祉支援が必要な“要配慮者”の避難生活による生活機能の低下や要介護度の重度化などの二次被害を防止するため,主に一般避難所に派遣される公的なチームです。
当研修では,普段は異なる法人・施設で働く社会福祉士,介護福祉士,障害者相談支援員などが1チーム4~5人構成で模擬チームを作り,「在宅生活していた認知症高齢者の方が避難所で奇声をあげていることに対する周囲への対応」や「『発達障害の子どもと車中泊している父親がいる。』という民生委員からの相談への対応」など,一般避難所で起こり得るシチュエーションをチーム員の福祉的な視点で支援等を行うスキルを養いました。
▲研修の様子①
▲研修の様子②
令和4年7月の大雨被害では県内各地に避難所が開設されましたが,幸いにも数日で閉鎖されたので,宮城県DWATが派遣されることはありませんでした。今後も,宮城県災害福祉広域支援ネットワーク協議会では,平時から災害時に効果的に福祉支援体制が機能するよう取り組んでいきます。