全国的に少子高齢化や人口減少が進行し、生活困窮や孤独・孤立の問題も広がりを見せる中で、国では、人々が様々な生活課題を抱えながらも住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけるよう、地域住民等が支え合い、一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていくことのできる「地域共生社会」の実現を目指した取組を進めております。
宮城県においても、地域による高齢化や人口動態の状況の違い、東日本大震災などの自然災害からの復興状況の違い、活用可能な地域資源の賦存状況の違い、などを踏まえながら、県内各地域それぞれの実情に即した「地域共生社会」の実現を目指し、県と本会など地域福祉活動を推進する関係機関で構成する「宮城県地域共生社会推進会議」を中心に、地域の実態調査や関係機関間の連携強化などの取組を進めているところです。
本会としても、同会議の事務局として「地域共生社会」の実現のため積極的に役割を果たすほか、複雑化・複合化する地域の福祉課題解決のために、県民や行政、地域の多様な関係者とともに、各種事業に取り組んでまいります。
令和6年度は、県から新たに福祉に関する支援団体の活動拠点となる「みやぎハートフルセンター」の指定管理を受けたほか、事務局の移転や組織改編などがあり、本会としても大きな変化がある一年となります。
この変化を生かしながら、経営理念に掲げる「豊かな福祉社会の実現」に向けて、これまで以上に力を尽くしてまいりますので、引き続き御支援、御協力を賜りますようお願いいたします。
令和6年7月
宮城県社会福祉協議会
会長 宮川 耕一