宮城県DWAT(宮城県災害派遣福祉チーム)とは
社会福祉施設等で働く、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、保育士、精神保健福祉士、ホームヘルパー等の資格を持つ福祉の専門チームです。
災害時には、被災地行政からの支援要請により、避難所等に派遣され、高齢者・障害者・妊婦・乳幼児等といった災害時要配慮者の福祉ニーズに対応し、生活を支える活動を行い、二次被害(災害関連死等)の防止に努めます。
宮城県DWATのチーム編成等について
○チーム員の要件
①相談支援専門員、介護職員、生活相談員、生活支援員、地域包括支援センター職員等の福祉・介護の職に従事する者で当該業務の経験が3年以上
②社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、保育士、ホームヘルパー等の福祉に関する資格を有する者で当該資格に基づく業務の経験が3年以上
○チーム編成
派遣される時期や被災市町村のニーズに応じて、職種を選別し、1チームはリーダー、サブリーダー、その他のチーム員を含め4~6名とし女性を含めて編成する。概ね、高齢分野2~3名、障害分野1~2名、児童分野1~2名を基準として選定します。
宮城県災害福祉広域支援ネットワーク協議会について
東日本大震災以降、平成30年7月西日本豪雨災害など、自然災害が多く発生し、高齢者や子ども・妊産婦等、地域の災害時要配慮者が、避難所等において、長期間の避難生活を余儀なくされ、必要な支援が行われない結果、生活機能の低下や要介護度の重度化などの二次被害が生じるなど、課題も多い状況があります。
こうしたなかで宮城県では、支援が必要な方々に対して緊急的に対応を行えるよう、県、県内35市町村、県社会福祉協議会、17の福祉関係機関等による宮城県災害福祉広域支援ネットワーク協議会(以下、ネットワーク協議会)を平成29年7月に設置しました。
ネットワーク協議会では災害時要配慮者が、避難生活終了後、安定的な日常生活へと円滑に移行できるよう、避難生活の早期の段階から、その福祉ニーズを的確に把握するとともに、可能な限りそのニーズに対応し、生活機能の維持を支援していく『福祉専門職チームの派遣』体制の構築に向けた活動を行っています。
その中心的な活動が、宮城県DWATです。宮城県DWATは、被災市町村から宮城県をつうじて派遣要請されます。また、派遣が円滑に行われるよう、社会福祉法人等・宮城県・協議会間で、災害時に職員をDWATへ派遣するための協定を結んでいます。
宮城県災害福祉広域支援ネットワーク協議会の年間予定
時 期 |
内 容 |
5月 |
第1回宮城県災害派遣福祉チーム部会 |
6月 |
第1回広域支援体制検討部会 |
6月中旬 |
宮城県災害派遣福祉チームの派遣に関する通信訓練 |
7月 |
協定締結依頼発送 |
8月 |
第1回市町村向け説明会 |
9月 |
宮城県災害派遣福祉チーム員養成基礎研修 |
10月上旬 |
両部会長会議 |
10月下旬 |
第2回市町村向け説明会 |
11月 |
第2回宮城県災害派遣福祉チーム部会 |
11月 |
第2回広域支援体制検討部会 |
11月 |
市町村合同宮城県災害派遣福祉チーム派遣初動訓練 |
12月 |
宮城県災害派遣福祉チーム員養成スキルアップ研修 |
1月 |
チーム登録員フォローアップ研修 |
2月 |
ネットワーク協議会会議・セミナー |
宮城県DWAT派遣の流れ
(準備中)
宮城県DWATの活動実績
令和元年度東日本台風
○派遣先 大崎市
○派遣経緯
令和元年10月23日に大崎市からの要請を受け、チーム編成のうえ派遣し活動を開始しました。
○派遣期間 令和6年10月26日から11月11日まで
○派遣行程 活動日5日間
○派遣人数 1チーム3~5名、5日間を1クールとして4クール延べ21人
○活動内容
①相談ブースの開設
②子ども用プレイルームの開設
③避難者が使用している杖の不具合対応
④夜間動線の蛍光テープでの改善対応
⑤サロン活動計画
⑥避難所内番地の設定
令和6年能登半島地震
○派遣先 七尾市
○派遣経緯
令和6年1月12日付厚生労働省事務連絡「令和6年能登半島地震に係る災害派遣福祉チームの派遣について」により、派遣可能なDWATの確認について依頼があり、その後令和6年1月29日付で全国社会福祉協議会から宮城県に対し派遣の要請がなされました。
○派遣期間 令和6年2月3日から2月29日まで
○派遣行程 活動日5日間、前泊後泊の計7日間
○派遣人数 1チーム3名、7日間を1クールとして5クール延べ15人
○活動内容 避難所の環境整備、避難者のアセスメント、相談支援、健康管理など
令和6年能登半島地震
○派遣先 輪島市
○派遣経緯
令和6年2月9日付で災害福祉支援ネットワーク中央センターから「令和6年能登半島地震にかかるDWATの追加の派遣について」により、DWATの3月以降の派遣の可否について確認があり、令和6年2月26日付で全国社会福祉協議会から宮城県に対し追加派遣の要請がなされました。
○派遣期間 令和6年3月8日から3月29日まで
○派遣行程 活動日4日間、前泊後泊付きの計6日間
○派遣人数 1チーム3~5名、6日間を1クールとして5クール延べ18人
○活動内容 スクリーニング、マッピング、避難者のアセスメント、相談支援、健康管理など
派遣協力法人 協定締結のお願い
本協議会の主旨を御理解いただいた上で、チーム員として法人職員の派遣協力をしていただける県内法人・各種団体様につきましては、宮城県・ネットワーク協議会との三者で「宮城県災害派遣福祉チームへの職員の派遣に関する協定」を締結し、一般避難所等で災害時要配慮者に対する福祉支援を行なう災害派遣福祉チームのチーム員として職員を登録していただく必要があります。本協議会の活動に御協力いただける場合には、下記お問合せ先にご連絡ください。
宮城県災害派遣福祉チーム員協力者登録簿の確認のお願い
すでに協定の締結がお済みで、チーム員として職員を登録いただいている法人において人事異動、退職等で宮城県災害派遣福祉チーム員協力者登録簿の記載内容に変更が生じたときは、修正した登録簿の届出が必要となります。
各種要綱・要領・様式等
お問い合わせ先
宮城県災害福祉広域支援ネットワーク協議会事務局
(事務局:社会福祉法人 宮城県社会福祉協議会 地域福祉部 共生社会推進課)
TEL:022-739-9828 FAX:022-739-9842
E-mail:saigai-nw@miyagi-sfk.net