宮城県地域共生社会推進会議では、今年度から宮城県内の困りごとを抱えた高齢者・障害・子ども等の種別を超えた支援や地域住民の支え合い活動及び自治体・社協・福祉関係団体、NPO、企業などの連携事例を調査し、活動内容などについて情報発信を行なっていくこととしています。
今回は第1弾として、色麻町で住民が主体となって行っている「ほりごめファーム」の取組について、取り上げたいと思います。
活動内容
「ほりごめファーム」は色麻町向町地区の住宅地「あたごふれ愛タウン」北側にある共同農園です。こちらの農園は、オーナーである堀籠氏が「移住してきた人たちが交流できて、地域を好きになるきっかけになって欲しい」との思いから、「あたごふれ愛タウン」の住民に提供しています。
「ほりごめファーム」の始まりは、2018年の新年会で東京から移住してきた方が、一緒に飲んでいた堀籠さんに「東京から引っ越してきたので、畑をやってみたいと思ってたんですよ。ふれ愛タウンの皆さんや地域の皆さんとも仲良くなりたいです。」と話したことがきっかけでした。
「ほりごめファーム」では、じゃがいも、さつまいも、たまねぎ、とうもろこし、枝豆など季節ごとにさまざまな野菜が栽培されています。2023年現在は五家族が参加しており、種植えから雑草取り、収穫までを協力しながら行っています。
【取材】収穫祭の開催
11月18日(土)に色麻町向町生活センターで行われた収穫祭に参加させていただきました。収穫祭には、「ほりごめファーム」に参加している五家族以外にも、ふれ愛タウンの住民や近隣の住民などにも声を掛け、子どもから年配の方まで多くの方が参加していました。
収穫祭に参加した方々に少し話を伺う機会がありましたので、一部御紹介します。
インタビュー:ほりごめファームの参加家族
-最初に「ほりごめファーム」の取組に参加することについて、どう思いましたか?
回答者)夫が堀籠さんにお願いをして始めたことで、私も子どもに農業を体験させたいと思っていたので、賛成しました。
-今回の収穫祭は参加家族以外の方にも声を掛けた理由は?
回答者)自分たちの子どもも含めて、色々な年代の子ども達につながりを持ってほしいと思ったからです。
-収穫祭に参加してみてどうですか?
回答者)とても楽しいし、色々な人とつながりが持てるのが嬉しいです。それに子供が多い会は、他の参加者から懸念されることがあるので、同じ地域の人とだとやりやすいです。
まとめ
今回色麻町で住民が主体となって行っている「ほりごめファーム」の取組について、御紹介しました。収穫祭では、幼児から中学生くらいまでの子ども達が一緒にご飯を食べたり、おもちゃで遊ぶ様子や、他人の子どもの面倒をみる人、お酒を交わす人など、いたるところでつながりが生まれていました。
今後もヒアリング調査等を行い、各地域の取組について情報を発信していきます。