令和5年5月29日(月)、令和5年度宮城県内社会福祉協議会地域福祉基礎研修を開催しました。
本研修では、県内社会福祉協議会職員を対象に、「地域共生社会の実現に向けた社協職員の役割と地域福祉活動計画について」と題し、東北文化学園大学 現代社会学部 学部長・教授 豊田 正利氏から御講義いただきました。また、「地域福祉活動計画の策定と評価のあり方について」と題し、富谷市社会福祉協議会 事務局長 安積 春美氏、亘理町社会福祉協議会 主任 佐藤 秀憲氏の2人から実践報告いただきました。
【研修内容】
1 講義「地域共生社会の実現に向けた社協職員の役割と地域福祉活動計画について」
東北文化学園大学 現代社会学部 学部長・教授 豊田 正利 氏
豊田教授からは、公助と互助・共助の特質と社協の役割について触れながら、地域共生社会の実現に向けて社協職員が果たすべき役割についてお話しをいただきました。また、地域福祉計画・地域福祉活動計画の関係性、行政と社協がそれぞれ策定する意義等についてもお話しをいただきました。
▲東北文化学園大学 現代社会学部 学部長・教授 豊田 正利 氏
2 実践報告「地域福祉活動計画の策定と評価のあり方について」
富谷市社会福祉協議会 事務局長 安積 春美 氏
亘理町社会福祉協議会 主任 佐藤 秀憲 氏
安積事務局長からは、計画策定や計画の見直し、地域福祉に関する審議等を行う地域福祉活動計画運営協議会の設置目的、事業ごとの自己評価の手法等に触れながら、富谷市社協の地域福祉活動計画についてお話しをいただきました。
佐藤主任からは、計画策定までの経緯や策定した活動計画の理念や基本目標等について触れながら、計画の周知方法・評価方法・進捗管理の方法等についてお話しをいただきました。
豊田教授からは、「どちらの社協も住民、関係団体の意見を取り入れ、その市・町の特徴に合わせて計画を策定しており、富谷市社協らしさ、亘理町社協らしさが盛り込まれている計画である」と講評をいただきました。
▲富谷市社会福祉協議会 事務局長 安積 春美 氏
▲亘理町社会福祉協議会 主任 佐藤 秀憲 氏
3 意見交換「私が目指す社協職員について」
東北文化学園大学 現代社会学部 学部長・教授 豊田 正利 氏
講義や実践報告を踏まえて、「社協職員としての目標」と「目標を達成するために取組むべきこと」について、各グループで意見交換を行いました。
当日は、社協職員として新卒採用された方から10年以上勤務されている方まで、総勢30人の方々に御参加いただきました。
今年度の研修は、地域福祉活動計画の策定をメインテーマとし、地域福祉活動計画とは何か、活動計画策定に至る経緯、評価のあり方等を学びました。参加者30人のうち約半数が社協経験年数5年以上の職員で、新卒職員を主な対象としている研修ではありますが、幅広い経験年数の職員が参加した研修となりました。
【最後に】
研修参加者からのアンケートから、「他社協とも交流できてよかった」、「意見交換では、グループ内の一人ひとりの考えや思い等、多くの情報を得ることができた」といった御意見をいただきました。
今回の研修を契機に、社会福祉協議会職員同士の交流が活発になり、連携が密になっていくことで、宮城県全域の地域福祉の推進が図られることを期待します。
▲研修の様子