令和5年9月28日(木)に、まほろばホール(大和町)で令和5年度宮城県主任児童委員研修会を開催しました。主任児童委員をはじめ、総勢170人に御参加いただきました。
【研修内容】
○行政説明「ヤングケアラー支援について~宮城県の子育て支援~」
講師:宮城県保健福祉部子育て社会推進課兼子ども・家庭支援課
子ども・子育て支援専門監 武藤 裕子 氏
令和5年4月に発足したこども家庭庁の概要、宮城県の子育て支援事業、そして、令和4年度に実施した「小学生、中高生の生活実態に関するアンケート」の調査結果に関して御説明いただきました。
○講話(動画)「ヤングケアラーの理解と支援について」
講師:東北福祉大学総合福祉学部社会福祉学科 准教授 竹之内 章代 氏
ヤングケアラーに関する基本的な理解と、他県及び宮城県のヤングケアラーの調査に関する内容でした。教育・福祉・医療などの関係機関と連携し、ヤングケアラーを早期に発見することで、適切な支援につなげることが大切であることを学びました。
○活動事例報告
報告者:岩沼市中央北部主任児童委員 佐藤 まどか 氏
岩沼市中央南部主任児童委員 小原 久美子 氏
活動事例報告では、放課後子ども教室、遊び場マップの作成、ハッピーチャイルドカレンダーの作成の3つの活動について紹介がありました。参加者からは、「すばらしい活動で参考にしたいと思った」「できることを自分の地区でやってみたい」といった感想が寄せられ、大変好評でした。
○講義「発達障害児とその家族の理解と支援」
講師:宮城学院女子大学教育学部教育学科 准教授 平川 久美子 氏
発達障害児に関する理解と、発達障害児とその家族への支援について御講義いただきました。障害にかかわらず、個々の子どもが直面している困難さ、好きなことや得意なことを理解しながら関わることが大切であるとお話いただだきました。
また、平川先生は、発達障害児とその保護者に対して支援を行う際は、より慎重な対応が求められるため、「自らができる支援とできない支援を見極め、できない支援については関係機関につなぎ、一人で抱え込まないでほしい」と、助言しました。
○情報交換会
各々の地区で行っている活動や、本日の研修をとおして感じたこと等を共有し、和気あいあいとしながらも熱心な情報交換を行いました。
【最後に】
研修後のアンケートでは、「これからの活動に今日の講義を思い出しながら活かしていきたい」「各市町村の委員の方々に話を伺い、大変勉強になった」という意見が多数寄せられました。
参加された主任児童委員の皆様には、本研修会を契機に、さらに研鑽を積み重ねられ、今後とも積極的な活動の展開が図られますことを期待しております。