【共生社会推進課】令和6年度コミュニソーシャルワークステップアップ研修を実施しました。

 12月10日・11日(火・水)の2日間に渡り、みやぎハートフルセンター大会議室で「令和6年度コミュニソーシャルワークステップアップ研修」を実施しました。講師には法政大学現代福祉学部の宮城教授をお招きし、県内の市町村社協や地域包括支援センター、社会福祉法人等から10人の方が参加しています。

 本研修は、地域の生活課題の解決に向けて、多職種多機関と協働し、地域のニーズ把握・分析から社会資源の開発や改善、地域の社会環境の変化に応じたコミュニティソーシャルワーク実践の応用展開力を習得することを目的として実施しています。

【概要】

 1日目は研修前に事前ワークとして受講者自身が担当した事例をもとに作成した資料を使用し、コミュニティソーシャルワーク実践のプランニングの内容と方法について、グループ内で報告し、メンバー間で意見交換を行いました。

 2日目は「身寄りのない単身高齢者等に対する終身サポート」をテーマに講義と演習を実施しました。今年度から新しく取り組んだテーマとなっており、これからの単身・多死社会における地域の生活課題とニーズを予測し、身寄りのない単身高齢者等への個別アセスメントや地域アセスメント、チームアプローチによるソーシャルサポートの開発について、グループワークを行いました。

▲グループワークの様子         ▲グループ発表の様子

【受講者からの感想】

<1日目>

・少人数のグループで議論しやすかったです。同じグループのお二人は各分野の専門家で、知識量や私とは違う着眼点からの分析と考察が非常に参考になりました。法律や根拠法についての知識、手続きの仕方や進め方、住民との関わり方については不勉強なところがあると思ったので、これから知識の蓄積と実務での実践に勤めたいと思います。

・他の市町村等のケースワーク等の内容について、悩んだ点などとても参考になった。

<2日目>

・単身世帯や高齢者について、最新の動向を踏まえた講義が大変勉強になりました。死後事務までを含めた広範囲を網羅すること、また高齢者や障害者に視点が行きがちな福祉を若者や、これまであまり注目されることがなかった年齢層に広げることが求められることも分かりました。実現するためには職員個々の知識の習得と財源確保の必要等の課題があるとも思いました。

・グループのメンバーの立場がそれぞれ違ったため、事例に対する支援について、さまざまな意見が出て参考になったほか、講師先生が不足する知識や他市町村等の取り組みについて教えていただき、とてもよかった。

【あとがき】

 令和6年度のコミュニティソーシャルワークに関する研修は無事終了することができました。令和7年度も同時期(9月、12月頃)に研修を実施予定としていますので、御案内の準備ができ次第、本会ホームページに研修情報を掲載します。